ぽこあポケモン感想(ネタバレあり)

先日ぽこあポケモンが発売されたが、ちょうど会社の制度でまる1週間休暇をとることができたのでエンディングまでがっつり進めた。 結論からいうと、初めて心からSwitch2を買ってよかったと思ったような、忘れられない作品だった。 この記事を書いたのもそんな作品をプレイした後の感想を忘れないうちに残しておきたいと強く思ったからだ。 特に考察をするわけではなく、単にプレイ中に考えていたことや心に残ったものをひたすら書いていく。 ここから先は全くネタバレに配慮しないしなんならエンディングの一番重要な部分の画像も載せているので、気になっている人はこの記事を閉じて、ぜひまずプレイしてみて欲しい。 健気すぎるメタモン 正直にいうと、この作品をプレイし始めた当初私はそこまでメタモンに狂っているわけではなく、まあ、かわいいよねくらいだった。 しかし、世界観もあってプレイしていくうちに作中のメタモンに対してどんどん愛着が湧き、最後には「幸せになってほしい…」と思った。 これはオープニングの画像だが、メタモンはトレーナーに大事にされていたことが伺える。 当然、もう一度トレーナーに会いたいに違いないだろう。 作中のポケモンたちはどこまでも前向きで「荒れ果てた環境を以前のような状態に戻せばどこかに行ってしまった人間たちがまた現れるかもしれない」という気持ちで、荒廃した世界を回復させようとする。 メタモンは作中を通して悲しむ素振りも見せず、いつものしまりの無い顔で色々な表情を見せてくれる。 それは細かいところにも表れていて、このゲームはローディングがまあまあ長いのだが、ローディング画面でもメタモンのかわいらしいアニメーションが見られる。 私は直前にPCでロードが爆速のGhost of Tsushimaをプレイしていたのもあって余計にロードの長さを感じたが、このアニメーションにはとても癒された。 トレーナーと再会するためにがんばり、また豊かな表情を見せてくれるメタモンを見ているうちに、やがて「またトレーナーと会えるといいね」という気持ちになった。 ところがゲームを進めていくうちに見つかるニンゲンの記録からはつらい事実ばかりが明らかになっていった。 私はパサパサこうやの街のポケモンセンターを建てたあとはゴツゴツやまの街→ドンヨリ海辺の街の順で攻略したが、そこまでに見つかった記録からはどうやらこの星ではいつからか著しい異常気象が発生し始め、それに耐えられないと判断した人間たちは宇宙へと避難したらしいことがわかった。 しかも、ポケモンたちが人間を大事に思っているのと同様に人間たちもまたポケモンを大事に思っていて、ポケモンを宇宙へ連れて行くことはできないが、「ポケモン保護プロジェクト」なるものを遂行していたこともわかる。 作中でメタモンたちは色々なものを作れるようになっていくが、それでもロケットを作ることはそれらとはわけが違うだろう。 仮に人間が本当にこの星を出ていったのだとしたら、「人間たちが戻ってきてくれる」と思っているメタモンたちの頑張りがあまりに報われなさすぎるので、ほのぼのとした作風に対しかなり重い世界観だなとこの時点で感じた。 しかも、これは後でよりはっきりとわかるのだが、どうやらニンゲンの記録は人間の言葉で書かれているためプレイヤーしか内容を理解できないという扱いで、メタモンたちはその内容が意味するところを知ることなく健気に頑張り続けるのだ。 なんと物悲しくもポケモンらしいストーリーテリングだろうか。 このゲームを遊んでよかったと思った瞬間 4つ目の街に来ると、名前の通り空に浮いた島々に廃墟と化したビルが並んでいる光景が待っていた。 これまでの街はなんとなく元になった初代ポケモンの街の予想がついたが、ここはパッと見ではわからなかった。 とはいえビルが並んでいそうな街はタマムシシティやヤマブキシティしか思いつかないので、もし今作オリジナルの街でなければそのどちらかだろうとは思った。 これまでの街と同様にポケモンの生息地を作っていると、割と早いタイミングでカイリューの生息地を作るようお願いされた。 事前に公開された映像でカイリューにへんしんすると滑空ができるようになることは知っていたので速攻で生息地を作って滑空を解禁。 その後はしばらく他のお願いごとをそっちのけでフィールドを飛び回って探索していた。 しばらく探索していると、あるハッカーの独り言5, 6が見つかった。 ここまでは人間が宇宙に避難したというのはまだ「らしい」といういわば噂レベルの話だったのが、ついに確定しとても深い悲しみに包まれた。 また、ポケモン保護プログラムの具体的な内容が明らかになったほか、なぜモジャンボはかせ以外のポケモンが姿を消したところにある日メタモンが姿を現すことになったのか、なぜメタモンが生息地を整えるとそこにポケモンが姿を現すのかといったことがきれいに説明がついた。 メタモンの適応力が高いという直接的な描写はされていなかったと思うが、何にでもへんしんできるならあの荒れ果てたパサパサこうやの街に適応できると判断されても確かにおかしくない。 これまでのシリーズでくり返し登場していた預かりシステムが世界観の根幹に関わっていたのも唸らされたポイントだった。 また、とあるハカセの日記5, 6も見つかり、モジャンボはかせだけがパサパサこうやの街で長い間過ごしていた理由も明らかになった。 思い返すと、モジャンボはかせはオープニング後のチュートリアルでメタモンと出会い、それを皮切りにゼニガメ、フシギダネ、ヒトカゲと出会ったときにまるで信じられないことのように喜んでいたが、その裏にはポケモン保護プログラムが開始され、やがて異常気象がいくらか落ち着き、ポケモンを管理するシステムに限界が来てメタモンが放されるまでの長い孤独があったのだ。 それがどんなに辛かったかに思いを馳せたり、また、人間との再会が極めて絶望的であることを考えると、ここで感極まり泣いてしまった。 更に探索していると、R団したっぱ日記6, 7が見つかる。 ここまでR団したっぱはR団だけで独自に宇宙に行くための手段を用意していることを示唆していたが、なんとその手段はパサパサこうやの街の入団チャレンジができる建物に隠されているようだった。 もしまだ残っているとしたら、ここに来てメタモンたちが人間と再会する希望も見えてくるかもしれない。 いや、若干ギャグキャラのような気配があるR団したっぱのことだから、ロケットを用意しているとみせかけて実は役に立たないものしか用意していないかもしれない。 それでも、メタモンたちを人間と再会させるには今はこれにすがるしかない。 シリーズ作品では悪役のロケット団が最後の希望を遺していたことに胸が熱くなり、「ロケット団…お前…」、「人間と再会できそうでよかったね…よかったね…」といったことしか考えられなくなり、また泣いてしまった。 同時に、エンディングに入団チャレンジが深く関わっているであろうことも予想がついてくるのだが、入団チャレンジを進めバッジを最後まで集めるというシリーズ作品と全く同じ流れが本作にも存在していることに気付かされた。 ゲーム上では入団チャレンジでもらえるバッジの名前は「グレーなバッジ」、「ブルーなバッジ」…となっているが、これはポケモンたちがバッジの名前を知らないためにそのような見たまんまの名前がアイテム名になっていて、実態は紛うことなきグレーバッジ、ブルーバッジなのではないかと思った。 キラキラうきしまの街のニンゲンの記録で心を揺さぶられたり、設定の根幹やシナリオの流れに預かりシステムやバッジといったいつもの要素が関わってくることに唸らされ、このゲームをやってよかったと心から思った。 後にも書くが、ただマイクラとどうぶつの森を合わせただけのゲームではなく、ポケモンでないとできないことをしっかりとやってくれたと思った。 身構えた先に待っていた最後の入団チャレンジ キラキラうきしまの街のビル修復も完了したのでいよいよ入団チャレンジを消化していく運びとなった。 6つ目まではサクサク進んだのだが、7つ目が難儀した。 なんとなくこれまでの街の環境レベルを上げる必要があるのではないかということは予想がついたのだが、これまでポケモンセンターを建てたらあまり意識して環境レベルを上げずに次の街へ行ってしまったので、これまでの4つの街すべての環境レベルを3程度から5まで上げることになったのだ。 たしか、これだけで半日くらいかかった気がする。 7つ目の入団チャレンジがこんなに大変なら、最後はどれだけ大変なんだろう…。 そう考えながら会話を進めると… ああ…… ゲームとしてはあまりに簡単で、同時にこれ以上無いほど最後にふさわしい課題が与えられ、ここからエンディングまで涙が止まらなかった。 なんとなくもうエンディングまで間近なのだろうという確信があり先を急ぎたかったが、適当な写真にすると後悔することになりそうな気配も感じたので、少し考えたあとこのような写真を撮った。 ...

March 15, 2026 · くー